【芦屋釜の里】芦屋町を訪ねる、資料館と復興工房に見た歴史

【芦屋釜の里】芦屋町を訪ねる、資料館と復興工房に見た歴史

こんにちは、ワカマツです。

芦屋釜」、あまり聞かない名前だと思います。歴史ある「茶釜」のことですが、この歴史が途絶えて約400年、いま少ない資料をもとに復活させる取り組みが行われています。今回は「芦屋釜」の復興と歴史を見ることができる「芦屋釜の里」を訪ねてみました。

「福岡県遠賀郡芦屋町」、遠賀川を挿み北九州市と隣接する小さな町。「芦屋」と聞くと大半の方が兵庫県芦屋市をイメージすると思います。今でも高級住宅街で名高いところでもありますが、「福岡県遠賀郡芦屋町」と言えば、まず思い出すのが航空自衛隊基地、そして公営ギャンブルで有名な芦屋ボートレース場

実質的に芦屋町の総面積の大半は航空自衛隊基地とボートレース場で占められていて、居住区は狭く交通の利便性が悪いために、年々人口が減少していき過疎化が進む街でもあります。

歴史的観点から見ても、古くから繁栄と衰退を繰り返した町でもあり、戦時中は現航空自衛隊基地は、旧官営八幡製鉄所を中心とする洞海湾沿いに形成された工業地帯の防衛前線基地でした。終戦後は米軍が使用し、朝鮮戦争が始まると爆撃機の前線基地となり、歓楽街ができて繁栄したと聞きいてます。

激動の日本史の中で揺れ動かされてきた小さな町「芦屋町」、玄界灘に面し遠賀川河口に広がる町は芦屋漁港を有し、イカ釣り漁船の基地でもある。とと市場をはじめ、海の駅また国民宿舎などで出される海産物の宝庫です。

こんな小さな町に幻の茶の湯釜があると聞き、少し興味をそそられ、訪れることにしました。

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🔶必見 幻の芦屋釜の里!

■芦屋窯の復興を支える施設

駐車場に入ると左手にトイレ棟がありますが、この建屋はトイレとは書いておらず、最初は何の建屋かわかりませんでした。目の前にバス停があり道路に面した建屋の外は、バスを待つための待合席になっていました。

天候が悪い日などバスを利用する方にとってはありがたい造りになっています。トイレも覗いてみたがとてもきれいで、落書きひとつなく掃除も行き届いていて素晴らしい。訪れた人にとっては本当に気分が良いですね。

駐車場は広い、ただ舗装されておらず白線やロープでの区切りがなく、どこに車を止めていいか考えてしまう。砂利のスペースですが、とにかく掃除が行き届いています。ゴミひとつ落ちてない。

入口右側の方に「芦屋釜の里」の案内板が設置されており、一度目を通して入場されたらいいですね。


開園時間
9:00~17:00(入園・呈茶は16:40まで)
休園日
毎週月曜日(祝日にあたる場合はその翌平日)
年末年始
入園料
中学生以上 200円(15人以上の団体 100円)
小学生 100円(15人以上の団体 50円)
6歳未満(小学校就学前) 無料
お得なチケット
年間入園券
中学生以上 700円
小学生 300円芦屋歴史の里共通券
中学生以上 300円
小学生 150円
呈茶
(抹茶と菓子)
中学生以上 300円
小学生以下 200円
・身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けた方は入園料免除(入園時に手帳をご提示下さい)。
・上記の各手帳所持者の介護者1名が同時入場するときは入園料免除。
※芦屋釜の里は表千家同門会の提携美術館です。同門会会員の方は、会員証の提示により入園料の割引が受けられます。「芦屋釜の里」入口の長屋門です。入口右側に受付があり、ここで料金を支払って入場します。

入り口を入るとすぐ左側に喫煙所とトイレが設けられています。場内はこの場所以外は全面禁煙です。ここのトイレも本当にきれいですね。

右側は資料館になっています。ここの資料館は是非見学してほしい。「芦屋釜」の歴史と作品が展示されていて一目でどういうものを製作しているかがわかるはずです。

復興に向けた取り組みの中で、大変な苦労をしていると思います。芦屋釜が途絶えてから約400年、少ない歴史的資料の中から平成8年(第一作目)を皮切りに試行錯誤しながら良い作品が生まれている。

こういう復興は大事だと思います。歴史的文化の礎になりますね。

資料館入口を入り左に行くと展示室、右に行くと図書室・売店になっています。

図書室では芦屋窯に関する資料や関連する本が置かれており、その場で閲覧したり購買することもできます。また、ビデオで芦屋釜の紹介も流されています。

資料館を出て奥へ進んで行くと左側の奥の方に「芦屋釜復興工房」があります。作業場の中に入って見学することもできて、作業工程も掲示されているので私みたいな素人でもイメージが湧きます。現在二人の方が復興に向けて作品を制作をおこなっているとのこと。頑張っていただきたいですね。

一人前の鋳物師になるには大変だと聞きました。ここ「芦屋釜復興工房」は全国に残る芦屋釜の調査・研究をもとに「芦屋釜」の復元と鋳物師の養成を行っていて、育成期間がなんと16年だそうてす。パンフレットの一番下の隅に小さく書かれていた文字に気づき、「おや!?この名前確か?」と思いました。

「平成7年~9年までの3年間(故)古谷一圭先生の工房から制作指導を受けました。」と書いてある。「古谷一圭」と言えば日本を代表する鋳物師、日本伝統工芸展では高松宮総裁賞、朝日新聞社賞を受賞、昭和51年に勲四等瑞宝章を賜り、昭和53年には国の重要無形文化財保持者(茶の湯釜)に認定されてる方てす。

先人の指導を受けながら伝統工芸を復活そして維持していく、大変なことだとは思うが頑張っていただきたい。さて、「芦屋釜復興工房」を見学してさらに奥へと進んで行くと左側に日本庭園と大きな建屋が見えてくる。

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■和の世界、茶の心と日本庭園

純和風造りの大茶室「蘆庵(ろあん)」、室内を見学することができます。日本庭園を一望できるようになっていて、大寄せの茶会ができるところだそうです。正直この辺のことはド素人なので・・・。

この「蘆庵」に入ると案内の方が付いて丁寧に説明をしてくれました。茶会については全く無知なのでかなり勉強になりましたね。やはり詳しく説明してくれる方がいると本当にありがたい。お世話になりました。

大茶室は20畳あります。ここから見る景色はとても素晴らしい。この日本庭園は芦屋をイメージして造られているそうてす。池の中にある島は芦屋町の北東部にある洞山を表しているとのこと。

日本庭園は本当に心が落ち着きます。歴史と伝統の中で、見る人の心を意識して、すべての景色の中で動線を張り魅了していくのがすごい。

蘆庵」を出て左側から日本庭園を周りを歩きだすと、小高い丘の上に立つ小茶室「吟風亭(ぎんぷうてい)」があります。「蘆庵」と違って古風で小さな造りですね。

昔ながらの茶室を目の前で見たのは初めてなので少し感動しました。

やはりこうゆう場所は、現実離れした別世界の空間を生み出していますね。

吟風亭」を出てさらに日本庭園を見ながら一番奥の方へ行くと「四阿(あずま屋)」があります。

京都桂離宮の四阿(卍亭)を写した造りだそうで休憩処ですね。

15分ほど休憩させていただきました。人工的に造られた施設ではあるものの、自然の景観をうまく使い、静かな時間が流れていく、そんな場所です。

さて最後に「長屋門」(入り口付近)まで戻り「立礼席」に寄り抹茶をいただきました。

入門するときに500円払うと抹茶券もついてくるのでそちらの方が良いと思います。抹茶が嫌いな方は仕方あのませんが、この小さくてかわいい和菓子が甘さがありおいしい。

抹茶も本格仕立てで風味がよく幸せな気分になる。2時間ぐらいかけて見させていただいたが、一度途絶えた歴史的な伝統技術の復活、そして復興のための絶え間ない努力と継続、自然と調和した日本庭園の美しさをひしひしと感じました。やはり日本人には和の心が大切に息づいていますね。

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🔶絶景、玄界灘を望む魚見公園

「芦屋釜の里」を見学した後はすぐ上にある「魚見公園」へと向いました。いい景色が見られるとの情報もありワクワクしながら入口へと向かいました。

道路入り口の看板は「魚見公園」の看板よりも「マリンテラスあしや」(国民宿舎)の看板が目立っていて、急な坂道を登っていく。

登り詰めると「マリンテラスあしや」と併設した駐車場があり建屋の右側を通って「魚見公園」へと向かうようになっています。

「マリンテラスあしや」は一度宿泊したことがありますが、立地条件も良く部屋からは玄界灘が望めるので宿泊するにはいい場所だと感じました。

宿泊だけではなく日帰りでお風呂も入れる。確か一人600円ぐらいだった。またレストラン「海香亭(まりんかてい)」があり、海産物を中心としたメニューが揃い、ここでも海鮮丼が食べられますね。

このレストランからも眺めはよく、玄界灘を望みながらの食事が楽しめる、隠れた絶景スポットです。

魚見公園」へと向かう入り口にはトイレが設置されており、掃除もそこそこ行き届いていました。私は行く先々で必ずトイレの確認をします。散策をやっていて一番困るのはやはりトイレ。トイレの位置を確認することによって意外と安心感が生まれます。

またトイレを見ることによって、そこの施設がお客様に対してどれだけ心配りをしているかがわかる。いざという時には水道も使えるのでありがたい。

さて、写真を見ていただければわかると思うが公園へ行くには急な坂道を登らなくてはならない。本業で左足の関節を痛めている私にとってはけっこうつらい道、できるだけ負担をかけないようにボチボチと登っていった。足が悪い方や高齢者の方は辛いかもしれない。

登って行くと公園があります。正直、雑然としていてあまり整備されていない。ここで景色が見れるかなと思っていたが、木に阻まれてあまりよく見えない。

公園の奥まで行くとさらに展望台へと向かう道があり、左足をかばいながらゆっくりと歩いて行いった。ここからは砂利道が続く、足場が悪く高齢者や足の悪い人にとってはとても歩きずらい、もう少し整備してほしい。

林道の中を歩いてゆくとまた急な階段が・・・・・、いや~これはまいったなと思いながら痛み出した足をかばいながらさらに階段を登っていく。

すると展望台らしきものが見えてきてまた階段が・・・・・、近くにあるベンチに座って10分ほど休憩して展望台へ登ぼりました。はっきり言って疲れた!

展望台からの景色です。響灘玄海灘宗像の山々が一望できますね。そして芦屋町の全景と、今はやっていないのかな?、砂のアートで有名な砂浜(芦屋海水浴場)も見えます。

🔶芦屋窯の里まとめ

福岡県遠賀郡芦屋町、遠賀川河口に面した約14000人の小さな町。毎年7月には「芦屋花火大会」も行われ、また10月14日(日)には「航空自衛隊芦屋基地航空祭」も行われます。伝統技術の復活と継承、町の活性化につながる取り組みがかいま見えた町でもありました。

芦屋釜の里」は1988年から1989年にかけて行った「自ら考え自ら行う地域づくり事業(正式名)」「ふるさと創生事業(通称)」で造られたものです。よく「一億円事業」と言われていましたが国民全体の税金から成り立ったものです。どんなことがあっても無駄にすることはできない。

町全体の行く末をしっかりと考えて今後の町造りをしていただきたいと思う。

「旅ブログ」空2018はまだ始まったばかりですが、これからもお読みくださるみなさんに少しでも役に立つ情報発信を心がけていきます。
今日は最後までお読みいただきありがとうございました。

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