冬の【阿蘇大観峰】、震災からの復興【阿蘇神社・門前町】の今を刻む

冬の【阿蘇大観峰】、震災からの復興【阿蘇神社・門前町】の今を刻む

こんにちは、ワカマツです。

2016年4月に起きた「熊本地震」、みなさんも記憶に新しいと思います。熊本県益城町をはじめとして、2回の強い地震に見舞われました。

私は地震が起こる1カ月前、この阿蘇市を訪れています。そして「阿蘇神社」とその参道でもある「門前町」を取材しました。

ところが1が月後の熊本地震の発生、その日、自宅で「阿蘇の旅」の記事を書いているまさにその時、スマホの地震発生予知警報がけたたましくなり、福岡も震度2の揺れを感じました。

時間が経つにつれて、被害状況が徐々にテレビなどで映し出され、その日の夕方には阿蘇神社の倒壊を知り、ショックを受け、次々に入ってくる速報に驚きを隠せませんでした。

南阿蘇大橋」の崩落、「熊本城」の崩壊、由布院「わらび野」倒壊、そして、その時は「阿蘇神社」・「諏訪大社」全壊、という信じられない未確認の情報まで入ってきました。

すぐに熊本に行くことを考えましたが、国道3号線の通行止め、九州道通行止め、由布院から別府にかけても被害が大きく、道路が寸断されていて、東回りからも阿蘇には入れない、と情報を得ていく事をあきらめました。

あれからもうすぐ3年の月日が経とうとしています。震災の爪痕はまだ消えていません。

道路や建物も完全復旧には、あと10年はかかるといわれています。

ただ今回、阿蘇神社を訪れてわかったことは、完全復興に向けてすべての人が、全力で走り続けた3年間だったと感じています。

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■冬の阿蘇大観峰(九州最大の絶景)

今回の旅は福岡県飯塚市からスタートしました。

飯塚市から国道211号線嘉麻峠を越え、焼き物の里で有名な「小石原」を抜け、東峰村に入って行くと道路状況が一変します。

去年の「西日本豪雨」の被害の爪痕が随所に残っており、特に河川の氾濫によって受けた道路の決壊はひどく、通行止めはないものの、復旧工事よる片側交互通行区域が多く、河川は濁流による被害で倒れた樹々が散乱している場所も多く見かけられました。

残念ながら復旧のめども立っていない場所もあり、車の中から通り過ぎる景色を見ながら、自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされた気がします。

さて、大分県日田市からは国道210号線に入り、さらに阿蘇へと向かう国道212号線を通っていきます。

途中大山川沿いには、景観を生かした道の駅や、松原ダム、そして河川敷かかるこいのぼりで有名な杖立温泉をぬけて、阿蘇の高原地帯へとはいっていき、ミルクロードに出て阿蘇大観峰へと入って行きます。

残念ながらこの日も天気が思うように回復せずに、どんよりとした空を見上げながら大観峰に到着しました。

日曜日だったので駐車場はほぼ満車状態、この寒空の中で多くの人がこの大観峰を訪れており、団体客も多く、人気の高さがうかがわれました。

天候の回復を願って1時間ほど待機していましたが、展望所からの景観は阿蘇五岳も雲に隠れてしまい、阿蘇の街並みさえも霞んで見えませんでした。

また、360°のパノラマビューともいかず、後ろを振り返っても久住連山も雲で覆われており、場所を移動して外輪山のミルクロードを走り回り、各ビュースポットから見てみましたが、どこからもまったくいい写真が撮れませんでした。

この大観峰は天候に左右されやすく、この寒い時期は空気が澄み切っているので、いい写真が撮れるのですが、今回はハズレでしたね。

1年に必ず1~2回は訪れる大観峰ですが、いい写真を撮らせてもらえません。一度、阿蘇神社に向かい、午後から改めて尋ねましたが天候はほとんど変わらず今回はあきらめました。

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■震災からの復興「阿蘇神社」の今

さて、大観峰を出て国道212号線に入り外輪山の峠道を下っていくと内牧温泉に入って行きます。

温泉郷というよりも阿蘇カルデラの田園地帯に広がる広範囲な地域を総称して「内牧温泉」と称しているようで、温泉街みたいなものは形成されていません。

現在宿泊施設は30軒あまり、共同浴場も多く、地元の方も含めて観光客も多く利用されています。

旅館や民宿が経営している立ち寄り湯が多く、基本的に入浴だけだったら一人100円~500円で入れます。

こういったところは宿泊料金も安く、素泊まりだったら一人4000円~5000円で宿泊できて、温泉もゆっくり浸かれます。

源泉数は意外に多く80近い源泉があるとのことです。

また、古くから文豪に愛された温泉でもあり、「夏目漱石」の小説の題材地にもなったところです。今回は時間の関係で素通りしますが、いずれこの内牧温泉も書いてゆきたいと思っています。

さて、大観峰から約30分ほどで「阿蘇神社」に到着します。

震災前から何度か訪れていて、ここにある「門前町」の発展を記録してきました。

これが震災前の「楼門」です。日本三大楼門のひとつでもあり、国の重要文化財にも指定されていました。

高さは18mあり神社には珍しく、仏閣形式で造られた二層楼山門式です。

肥後国一宮で、旧社格は官幣大社でした。簡単に言えば最高位の神社であるということですね。

もちろんこの上に伊勢神宮が社格無しの待遇で神格の頂点に鎮座しているわけですが、この地方の有力豪族であった「阿蘇氏」との関係が大きい神社です。

さて、今回は歴史のことはあまり書くつもりはありません。2017年の春に訪れた時の写真があるので載せておきます。

倒壊した拝殿を復元する解体作業が始まっており、境内は神社というよりも、工事現場と表現した方がいいほど物々しい雰囲気に包まれていました。

その当時の門前町の写真もあるので載せておきます。

阿蘇神社がこういう状態なので、門前町も観光客が少なく、日曜日にも関わらず閉まっているお店もありました。

震災前に初めて訪れた時の印象は、まだお店も少なく、発展途上の門前町でした。しかし、その当時から思っていたことは、由布院の「湯の坪街道」とは一味違った、静かで落ち着きのある、そして誰もが水の流れの中でのんびり散歩できる街になるのではと感じていました。

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しかし、熊本地震により、少なからずもこの門前町も被害を受け、前進するどころか、阿蘇神社の影響も大きく、前に進めない状況に陥ってしまいました。

そして、震災から約3年が経ち、復興の思いの中で訪れた「阿蘇神社」と「門前町」、阿蘇神社も少しずつですが復興が進んでおり、門前町も2年前に訪れた時とは明らかに変わっており、観光地として少しずつですが進化を遂げていました。

これが現在の「阿蘇神社」境内の状況です。

倒壊した拝殿も解体され、今は更地になっています。現在復元のための作業が行われており、近日中には復元作業がはじまるのではと思っています。

震災直後の写真も掲示されているので、どのように被災し、解体したかが、写真で追って行けるようになっています。

最終的に、完全復元までには約10年の月日が費やされます。写真を見ていただければわかると思いますが、今まで拝殿があったために「一の神殿」・「二の神殿」・「三の神殿」が見えませんでした。

拝殿の復元が始まるとまた見えなくなると予想されるので、寂しい風景にはなりますが、神殿が見れるめったにないチャンスなので、参拝がてら見学していただければと思います。

阿蘇神社のパワースポットは健在です。「高砂の松」、縁結びの松として昔から有名ですね。

■水基巡りの道「阿蘇門前町商店街」の復興

さて、参拝を済ませて、「門前町」へと歩いて行きます。

2年ぶりに訪れた門前町、パッと見はわかりませんが、明らかに雰囲気が変わっていました。この日もそんなに人どうりは多くなかったのですが、以前に比べて通り全体が明るくなったような気がしました。

以外に若い方や家族連れが多く、食べ歩きをしたり写真を撮ったりと楽しんでおり、少しずつですがこの「門前町」にも活気が戻ってきているように感じました。

まずは昼食を摂るために、門前町ならずも阿蘇でも極めて人気の出ている「赤牛専門店 阿蘇まーぼー」へ向かいます。

阿蘇神社を左に出て50mぐらい歩くと右手に熊本銀行があります。そこの路地を右に曲がり40mぐらい歩くと県道110号線に出ますがその右角のアパートの一階にお店があります。

開店は11時30分ですが、11時15分に行くと、すでに「営業中」の看板が出ていたので店内へと入って行きました。

店内はそんなに広くはありません。約20人ぐらいが限界だと思います。

休日は行列ができる店なので早く行って正解でしたね。

ご夫婦2人でこのお店をやられているみたいで、私たちが入って5分後には、ほぼ満席になってしまいました。

カウンターの向こうに大きな調理用の鉄板が設置されており、ここで豪快に料理してくれます。

注文したのは、一番人気の「あか牛ガーリックライス」、調理も早く10分も待たずに出てきました。お肉とライスの間には半熟の目玉焼きが隠れています。程よく熱した鉄板に乗ってくるので食欲も増します。

ライスはガーリックがけっこう効いており、パンチがあります。

そして阿蘇のあか牛は柔らかくジューシーですね。さらに食欲をそそるのが、生ワサビと塩の組み合わせ。これをお肉につけて食べると本当においしいです。

それから、この写真を撮って食べだした直後に「山芋のお味噌汁」も出てきました。

食べるのに夢中になって写真を撮ることを忘れてしまいました。行列ができるのもうなずけますね。最後までおいしくいただきました。

お店の方の対応も早く、とても丁寧でした。やはりリピートありだな、と思ってしまいます。阿蘇神社に来た際には、ぜひ食べていただきたい一品です。

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おいしいものを食べた後は門前町を歩いて回ります。

距離にして200mぐらいしかない小さな通りですが、初めて訪れたときから、なぜか魅力を感じ年を追うように訪れていました。

震災時この門前町の店舗も4軒倒壊したと聞いています。

水基めぐりの町」として話題になっている「門前町商店街」、通りや裏路地、またお店の中までも湧水があり、思わず立ち止まって眺めてしまいます。

門前町には、こういった湧水施設が20ヶ所もあります。

全部は見て回れませんでしたが、ひとつひとつ個性的な名前が付けられているのが面白いですね。

阿蘇とり宮」、昔から有名なお店ですね。さっそく入って揚げたてのコロッケをいただくことにしました。

店内奥の窓口で注文し、入り口付近の窓口で料金を支払って商品を貰います。今回は「馬肉コロッケ」をいただきました。

注文があってから揚げてくれるので4~5分程度待ちますが、アツアツのほかほかですよ。

サイズは少し小さめですが、外はパリパリで中身はお肉がギュッと詰まっていて、おいしくいただきました。

本当に熱いので食べ始めは要注意です。

この「とり宮」の店内には薪ストーブを設置した部屋があり、ここでアツアツののコロッケを食べることもできます。昭和の時代にタイムスリップですね。

また、薪ストーブの反対側には「とり宮の泉」と称して、湧水設備も設置されておりました。ちょっとした気遣いですが情緒があっていいですね。

門前町を歩いていると入ってみたいお店がいくつも出てきます。ここは阿蘇の食材を使ったイタリア料理のお店です。

昔からある古い建屋を改造してお店にしていて、入り口の扉がなんともレトロ感があっていいですね。

また、隣に銀行のATMが設置避けているのがおもしろい。

お腹いっぱいで入りませんでしたが、このシュークリームもおいしそうでしたね。今度食べます。

ここは「あか牛専門店 はなびし」、中を覗いて見ましたが満員でした。まだ入ったことはありませんが人気があるみたいですね。

湧水茶屋 なかまち」、ここも古くからあるお店で、阿蘇神社から歩いて行くと、一番奥にあるお店です。逆に言えば一の鳥居があるところです。

「なかまち」の敷地内にある湧水「妙音の泉」です。これも古くからあり、水車と苔のバランスがとてもよく、ここを訪れると必ず立ち止まって見入ってしまいます。

門前町水の駅」は、前回来たときはなかったので、復興の架け橋としての新しいお店だと思います。

中にはお土産屋さんもあり、揚げたてのコロッケやスイーツ類も売っています。

「足湯」ではなく「足の水」がありましたが、さすがに冬は勇気がありませんね。夏場はいいと思います。

その他にも休憩施設やトイレなども新しく設置されていて、門前町が一丸となって復興に、そして発展に努めていることがひしひしと伝わってきます。

さて、最後に阿蘇神社近くにある「ことの葉」に入り、休憩がてらおいしいコーヒーをいただきました。

ブレンドコーヒー一杯400円で、量も多くやはり水がいいのかな、酸味も少なく、非常にまろやかなコーヒーです。

また、このお菓子が甘くておいしく、ブラックとの相性も抜群でしたね。

店内はクラッシック系の柔らかな音楽が流れていて、木のぬくもりを感じることができ、静かな時間を過ごすことができるお店だと感じました。

■まとめ

阿蘇神社の被害と店舗の倒壊で大打撃を受けた門前町、観光客も激減し、まるでゴーストタウンのようだったとお店の方が行っていました。

あれから3年の月日の中でこの商店街の皆さんが一丸となって復興に取り組んできたようです。

阿蘇神社の再建が進む中で、この門前町も少しずつですが進化を遂げています。

決して派手さがある観光地ではありませんが、阿蘇の清らかな水の流れの中で、食べ歩きをしたり、おいしいものを食べて散歩をしたりと、静かな時を刻んでくれる町だと感じています。

 

また、来年もここを訪れて「阿蘇神社」の再建と「門前町」の発展を記事にしていくつもりでおります。

ブログの記事というよりは、再建、そして発展の歴史を刻んでいきます。阿蘇観光の際は是非一度訪ねてください。

今日は最後までお読みいただきありがとうございました。(SORA2018事務局)

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