【湯田温泉】の歴史と観光、七卿隠棲の地

【湯田温泉】の歴史と観光、七卿隠棲の地

こんにちは、ワカマツです。
今回は山口県の県庁所在地、山口市にある湯田温泉の歴史と由来について記していきます。日本の温泉の中でも政治にまつわる秘話が多く存在する湯田温泉、特に幕末に至ってはここが討幕にむけた情報の中心地であったということです。

🔶山口の歴史

■室町から江戸幕末までの概要

「西の京」と称される山口市は、大内弘世以降義隆まで十代、200年にわたって西日本の政治の中心であるとともに、経済・文化の上においても、日本の歴史上で重要な位置を占めていた。

大内氏は、歴代にわたって京の文化の移入に熱心で、街作り・建築物・自然庭園など京の姿をそのまま移すとともに、夫人に公卿の血統を迎えたり、当時一流の文化人などを招いたりしました。

山口盆地に咲き誇った文化の華は、31代義隆の時代に至ってその極みに達するが、一門の謀将陶隆房(すえたかふさ)[晴賢]の反逆にあって滅亡、山口の町も廃墟に帰した。しかし、天文20年(1551)9月にその晴賢も毛利元就に敗れて滅亡する。そして山陰・山陽八ヵ国、112万石を領した毛利氏も、関ヶ原の合戦で徳川氏に敗れ防長二州36万石に封じ込められることになる。

元和元年(1615)幕府は、一国一城令を発し、山口高嶺城は取り壊された。西の京はその後幕末のあわただしい時代を迎えるまで静かな眠りに入っていく。

文久3年(1863)幕末の動乱を迎えると、藩主毛利敬親(たかちか)は、辺境の萩に居を構えているのでは多難な時局に対応するには不適とみて、幕命を無視し山口に藩庁を移した。

慶応2年(1866)5月、敬親は工事の成った山口城に入って、本格的に討幕の指揮を取ることになる。山口城は維新後、山口県庁となった。

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■湯田温泉の歴史

山口市の郊外、国道9号線に沿って広がる湯田温泉は、山陽路随一の名湯とうたわれている。歴史も古く、約500年以上の前からも湯の存在を知られていたという。伝説によると

後柏原天皇の永正年間(1504~20)大内義興が西国一円に勢威を張っていた時代に、一寺の片堀の小池に足に傷を負った老狐が夜な夜な現れては、池水に足をひたしているのを見た寺僧が、不思議に思って池に手を浸してみるとぬくもりがあった。そこで近所の人たちとさらに掘ってみると金無垢の薬師如来像一体が出てきた。寺僧はひこに一宇を建立して温泉鎮護の仏として祀った。

湯田温泉の元祖といわれている野原家に伝わる「湯田村温泉記」に記された話である。これは、正徳元年(1711)に、当時の湯主野原吉左エ門が、田中克軒という儒学者に依頼してまとめたものであると伝えている。

藩政時代中期の湯田村は、雑木林と田園地帯の広がった片田舎で、近在の老人たちが湯治にくる程度のお粗末な湯場であった。湯屋専業は野原家が一軒だけであった。

「山口市史」を見るとこういうことがかかれている(読みにくいのですが、とりあえず引用しておきます。)

「湯田温泉と御茶屋 温泉 湯屋町にあり 鍵湯 裏鍵(もと女湯なり、今鍵湯となれり) 中湯(男湯なり、女を禁ず)二ヶ所、下湯二ヶ所」「湯田御茶屋 湯屋町に有之 御茶屋総坪数九十七坪弐合五杓茅葺 上湯廊下 壱間に壱間二尺、瓦葺湯屋、女湯(以下略)

幕末になって、文久3年8月18日の政変によって長州藩を頼って落ちてきた七卿が湯田な滞在したことから湯田温泉の名は急速に広がった。維新の志士たちが集まって、会合が毎日のように重ねられ、旅館や料理屋がにわかに繁盛していったものである。

七卿とは、三条実美(さんじょうさねとみ)・三条西季知(さんじょうにしすえとも)・東久世通禧(ひがしくぜみちとみ)・壬生基修(みぶもとおさ)・四条隆謌(しじょうたかうた)錦小路頼徳(にしきこうじよりとみ)・沢宣嘉(さわのぶよし)らで、そのうち沢卿のみは脱走して平野国臣の但馬の拳に加わるということで、藩では六卿を山口に迎えることになった。

はじめ三条らは四卿は湯田の草刈藤太方に寄寓し、東久世・四条の二卿は前町の竜泉寺を仮の宿としたが、後に井上馨の実兄、五郎三郎方に、藩公が増築して提供した何遠亭(かえんてい)に移り、ここで志士たちと会見したり、討幕の密議をこらしたりした。

湯田温泉の中心地に建つ松田屋ホテルは、創業300年以上を伝える老舗の一軒で、高杉晋作・伊藤博文・山県有朋などに愛された宿といわれ、西郷隆盛・木戸孝允・大久保利通の会見所、庭園の一角には三条実美手植えの松などが残っている。

維新の志士たちが使ったと伝える切石で造った明るい「維新の湯」や自然石を積み上げた大岩風呂などがあり、維新に関する数々の資料を展示した「維新資料室」なども設置されている。

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🔶山口市の観光(観光名所・日帰り入浴)

■湯田温泉観光案内所(足湯・飲湯)・日帰り入浴情報

〒753-0056 山口県山口市湯田温泉 2-1-23
083-901-0150

湯田温泉のことならなんでもわかる観光案内所です。足湯や飲泉も併設されていて温泉地らしいおもてなしですね。まずはここでいろいろなことを聞いてみるといいですね。

■狐の足あと(情報発信・観光案内所・足湯・カフェ)・日帰り入浴情報

〒753-0056 山口県山口市湯田温泉2-1-3
公式サイト  http://www.yuda-onsen.jp/
083-921-8818

おもに湯田温泉に関する情報発信基地ですね。中にはおしゃれにカフェや足湯などもあり、ランチや休憩としても使えます。正直言って湯田温泉観光案内所よりは、こちらの方が評価は高いですね。特に旅館の日帰り湯や日帰りプランに関しては数多くの情報を発信していますので、下手にブログで紹介するよりも、直接お聞きになった方が間違いないですね。

全体的に思うのは、湯田温泉は源泉数がすくないためなのか、日帰り入浴が他の温泉地域よりも値段が高いです。源泉を持つ謀ホテルでは一人1600円なのでハッキリ言って高すぎです。入浴料をしっかり確認してからいかれてください。

■中原中也記念館

〒753-0056 山口県山口市湯田温泉1-11-21
公式サイト http://www.chuyakan.jp/
083-932-6430

開館時間
5月~10月 午前9時~午後6時(入館は5時30分まで)
11月~4月 午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日
月曜日(祝祭日の場合は翌日)・毎週最終火曜日
年末年始(12月29日~1月3日
入館料
一般320円
大学生・高専の学生210円
18歳以下・70歳以上方は無料です。ただし必ず証明するものがいります。役所仕事なのでまったく融通が利かない。
中原中也はこの湯田温泉に生まれ育った人です。天才的な才能を持ちながら若くして亡くなった日本を代表する詩人のひとりです。文学や詩に興味のある方は必見だと思います。私も目にタコができるほど読みました。

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■常栄寺・雪舟庭

山口県山口市宮野下2001-1
公式サイト http://sesshu.jp/
083-922-2272

この常栄寺は凡そ500年前、大内政弘が別邸としてたてたもので、庭は雪舟に依頼して築庭させたものといわれています。雪舟庭は禅味あふれる日本庭園の代表作として、大正15年に国より史跡ならびに名勝に指定されています。

雪舟とは?

雪舟は室町時代に活動した水墨画家・禅僧です。
岡山県総社市の宝福寺での小僧時代、涙で鼠を描いた逸話で有名です。京都相国寺で修行した後、大内氏の庇護のもと周防に移りました。遣明船に同乗して中国(明)に渡り、約2年間水墨画を学び、画聖と称せられるまでになりました。帰国後、周防、豊後、石見で創作活動を行いましたが、十数年後に再び山口の雲谷庵に落ち着き、数々の水墨画の傑作を描き、87歳で没しました。

■山口カトリック教会ザビエル記念聖堂

〒753-0089 山口県山口市亀山町4-1
公式サイト http://www.xavier.jp/
083-920-1549

本当にきれいで大きくなりました。昔の教会を知っているだけに感無量ですね。1階は資料室になっており2階が聖堂です。
興味のある方はいかれてみてください。オルガンが奏でる讃美歌に心も洗われますよ。

■瑠璃光寺五重塔

〒753-0081 山口県山口市香山町7-1
083-922-2409

全国に現存する五重塔のうちで10番目に古く、美しさは日本三名塔の一つに数えられ、室町中期における最も秀でた建造物と評されています。ちなみに、日本三名塔の他2基は、奈良県の法隆寺と京都府の醍醐寺にある五重塔です。また、檜皮葺屋根造りのものは瑠璃光寺の他に、奈良県の室生寺と長谷寺、そして広島県の厳島神社にもあります。この国宝、五重塔は観光山口のシンボルとして桜や楓の裏山を背に、大内文化を優雅に伝えています。また、夜間は日没から22:00までライトアップされ、夜も見どころの一つです。やはりここは紅葉の時期が一番映えると思います。

🔶湯田温泉のまとめ

大内氏による中世の華やかな歴史、また、幕末の動乱の中で政治的背景に映し出された討幕の旗揚げ、そして今も山陽随一を誇る湯田温泉の街並みと、歴史を知って訪ねると、また一味違う湯田温泉を見ることができます。県庁所在地としては、けして大きな街ではありません。

行政の中心の街の中では本当に歴史ある閑静な都市づくりを行ってといるのではないでしょうか。なるほど、歴代の総理大臣が多いのもうなずけます。いい湯に浸かって、歴史ある旅をいかがでしょう!

今日は最後までお読みいただきありがとうございました。

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