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こんにちは、altowakaです。
今回は別府温泉の歴史について触れていきたいと思います。歴史といっても温泉の発祥秘話は数多くありますが、その中であまり知られていない、もしかしたら地元の方でも知らない方が多いかもしれない、という温泉・地獄に関する歴史秘話を記させていただきます。

大分県別府市といえば、湧出量一日に約80.000㎘、源泉数約2.200を数えるダントツ日本一の温泉地帯です。歴史の古い温泉地だけに、湯にまつわる伝説や史跡が多い街でもあります。観光都市としても1.000軒以上もの旅館やホテルが建ち並び、国内のみならず海外からも多くの観光客を集めています。

🔶地獄湯・蒸し湯の鉄輪温泉

 

別府を訪れて街並みを見た時にまず目に入るのが、街の背後にそびえ立つ鶴見岳、この山は立派な火山(休火山)で別府温泉を支える源になっています。ロープウェイも通り山頂まで行くと、国東半島から大分市内までの景色が一望できる九州屈指の絶景スポットでもあります。

■地獄めぐりのルーツ

鶴見岳を背景にして、いくつもの白い大噴気がたなびくあたりが「別府八湯」のひとつ鉄輪温泉ですね。どの観光雑誌にも必ず載る別府の象徴でもある風景です。

鉄輪温泉一帯がいまの別府観光の発祥のひとつであるとともに、地獄めぐりのルーツともいわれています。伝説によると鎌倉時代の僧、一遍上人が九州巡歴の際、立ち寄り温泉地として開拓したといわれています。現在でもこの一帯を「地獄原」と呼んでいて、地元の方なら誰もが知る名前ですね。

鉄輪温泉のバス待合所から横の路地を西に歩くと、「白池地獄」・「鬼山地獄」・「カマド地獄」と続き、少し離れて「山地獄」・「海地獄」が山を背にして蒸気を噴き上げています。

鉄輪温泉は別府駅から西北に約8キロ離れておりやまなみハイウェイ(九州横断道路)沿いに面する温泉地帯です。地獄といえばいかにも恐ろしい印象がありますが、ひとつひとつ訪ねて歩くと、自然が創造した神秘さと膨大なエネルギーに感動を覚えます。

「地獄めぐり」といえば、昔は修学旅行の定番でしたよね。現在市内各所に散らばる地獄は12ヶ所、別府地獄組合に加盟している地獄が7つ、加盟以外の地獄が5つです。(別府地獄めぐり公式サイト)

この中でも人気があるのは「海地獄」。1200年前に鶴見岳の噴火によってできた地獄で約500㎡ある熱湯の地が海のようにコバルトブルーに澄んでいるところから名づけられました。

見た目には静かな地獄ですが、地下200メートルから200℃以上の熱湯が一日に3.000㎘以上も噴出し、不気味で神秘的といった印象です。

地獄というのがふさわしくないほどの美しさです。池の青色は、温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているためです。園内では、温泉熱を利用してアマゾン地方原産のオオオニバスや熱帯性睡蓮を栽培しており、オオオニバスや熱帯性スイレンの開花期は、5月上旬~11月下旬で、朝方が見ごろです。

泉質:含食塩酸性泉(ラジウム硫酸鉄を有す)
深度:泉脈までの深さ200m
泉温:約98度

鉄輪温泉温泉から北に亀川方面に降りていくと、「血の池地獄」がありそのすぐ先には間欠泉で有名な「龍巻地獄」があります。

池の広さは約1.300㎡、水面がゾクッと寒気を誘うような血の色をしています。奈良時代に編纂された書『豊後国風土記』に”赤湯泉”の名で記された、1300年以上前から存在する日本最古の天然地獄です。その希少性が認められ、平成21年に国の名勝に指定されました。

泉質:酸性緑礬泉
面積:約1300㎡(420坪・840畳)
深度:約30m(粘土のため最深部不明)
摂氏:約78度
湧出量:約1800kl./1日

園内には足湯もあり地獄めぐりの疲れを癒してくれますよ。この足湯は「海地獄」・「かまど地獄」・「鬼石坊主地獄」にも足湯が設置されています。

別府市の天然記念物にも指定される間欠泉が龍巻地獄。豪快に噴き出した熱水は、屋根で止められているが約30mほど噴き出す力があります。泉質:含食塩酸性泉
泉温:約105度(噴気)
地下熱水150度

海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4つの地獄が「別府の地獄」として国の名勝に指定されています。

■鉄輪温泉の由来

鉄輪温泉の旅館街は自炊客目当ての朝市が開かれたりする素朴な湯治場です。いまでは地獄蒸し料理が有名になり、多くの観光客が訪れていますね。鉄輪温泉は別府の源泉といわれ、泉質・湯量とも豊富です。ここで一番の名物は、鎌倉時代に一遍上人がつくったといわれる岩の蒸し風呂です。

温泉山永福寺に伝わる鉄輪温泉の由来によると、建治2年(1276)に一遍上人が念仏行脚の途中、鉄輪にやってきた。この辺り一帯は猛り狂う大地獄のため、里人は困り果てて一遍上人にすがった。

一遍上人が大小の石に経文を一字ずつ書いては地獄に投げ込み念仏を唱えると、荒れていた地獄も不思議と治まった。そこで一遍上人はここに蒸し風呂や熱湯などを造ったという。

鉄輪温泉街には市営の「上人の蒸し湯」があります。

大人一人がやっとという狭い木戸をかがんで中に入ると、内部は石室になっています。蒸気がこもって暗く、いわば原始のサウナといったところですね。蒸気が噴き上げてくる床の部分には、菖蒲によく似たせきしょうが敷いてあり、その上に仰向けになり、蒸気を全身に浴びます。発汗によって疲労回復をはかり、温泉ガスを吸入すると、足腰の痛みが少しずつ癒されるといいます。

■鉄輪温泉マップ

鉄輪温泉マップ1

 

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🔶大友氏の激戦地、観海寺温泉

鉄輪温泉からやまなみハイウェイを東に行くと観海寺温泉があります。別府の東側に位置する温泉街で、有名どころで「杉乃井ホテル」や「別府白雲山荘」などがある場所です。

 

このホテルの周辺は、キリシタン大名の大友氏378年の栄華と悲劇の石垣原の古戦場である。大友氏がキリシタン大名とわばれるのは、天文2年(1551)、当時山口で布教していたフランシスコ・ザビエルが豊後へやってきたことから。大友宗麟はザビエルを丁重に迎え、豊後での布教を許すとともに、熱心に教えを聞き、1ヶ月後に彼がインドにかえるときには、宣教師を送ってもらうよう、使者を同行させた。

当時、南蛮船の入港先は宣教師たちが決めていたので、南蛮貿易を盛んに行いたいという下心があったのも確かだが、キリスト教じたいにも心をひかれていたらしい。

■観海寺温泉の由来

観海寺温泉は平安時代まで、立石の湯と呼ばれていました。建久8年(1198)5月、大友能直(大友氏初代)が立石湯場の上に一字を建立、清湯上観海寺と名づけ、母の禅尼らの宿坊とした。以来ここを観海寺と呼んでいます。

■石垣原の合戦

石垣原の合戦は、慶長5年(1600)8月13日に始まった。大友軍随一の豪将吉弘嘉兵衛統幸は、精兵900を率い黒田如水(徳川方)率いる部隊と戦った。最初は黒田方を押し込んで優勢に立っていたが、黒田方の第二陣の武将の中に久野次左衛門という若武者がおり、第一陣が逃げるのを見て怒り、吉弘隊に逆襲、大友軍の宗像鎮次もこれを見て500人の兵を率いて突進、戦いは激しい混戦となった。ほぼ互角で戦っていた合戦であったが、大友軍の武将吉弘統幸の戦死で急速に終結に向かった。

大友義統はわずかになった兵に守られていたが、黒田軍は南立石の大友本陣を包囲、これを切り崩す兵もいなかったために戦いに敗れた。慶長5年9月14日、黒田如水に降伏した大友義統は頭を丸め江戸に護送される。大友義統は慶長10年(1610)7月19日49歳で江戸城下で病死した。

大友氏22代義統滅亡後の元和元年(1615)11月、京都豊国神社の萩原三位兼従の領地となった観海寺は、その宿坊として改築、御前湯と称して一般住民の入浴が禁じられた。

それから100年後の享保10年(1725)3月、八代将軍徳川吉宗は立石一千石を没収、天領としての観海寺温泉を解放した。

別府観海寺温泉は海抜200メートルの高台に位置し、別府市街、高崎山や別府湾、国東半島まで一望できます。だから著名人は観海寺温泉に宿をとる方が多いんです。昭和天皇は「白雲山荘」、現在の平成天皇は皇太子時代「杉乃井ホテル」に宿泊し、有名作家や俳人も多く訪れてここから作品が多く生まれています。

🔶今もひっそりとたたずむ堀田温泉

観海寺からさらに奥に入った鶴見岳の裏側にあたる場所には、古い歴史をもつ堀田温泉があります。けっこうマニアックな温泉なので観光客はあまり多くはないのですが、別府八湯のひとつに数えられます。

堀田温泉の前を走る道路は昔、湯布院、豊後森・日田・大宰府方面に行く往年の重要な官道でした。古くから温泉の湧出があったので、旅人は長旅の疲れをここで癒しており、観海寺温泉と併せて立石の湯と呼ばれていました。大自然の中にある温泉というイメージが強く、周りは山で囲まれていて前方だけの眺望しかきかない温泉です。

昔から治癒能力に優れた温泉と名は高く、各界著名人もここで湯治休養をとっている。江戸時代から数軒の宿があり、江戸時代から明治にかけては繁栄したと聞いています。昭和に入り、道路環境も変わり往来が少なくなった背景から、繁栄する鉄輪温泉とは違い時代の流れにひっそりとたたずんでいる、情緒あふれる温泉です。

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🔶おすすめの立ち寄り湯

最後に自前ですが、別府観光にきて立ち寄り湯に迷っているのなら、ひとつオススメがあります。

鉄輪温泉のはずれにある「ひょうたん温泉」です。ここも古くからあり瀧湯が有名ですね。お値段も手ごろで、湯場も広くもちろん露天もあります。家族湯も数多くあり、食事処も完備していて半日ゆっくり過ごせます。

    

別府観光、絶景スポット、グルメ情報も公開しています。

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今日は最後までお読みいただきありがとうございました。

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