宗像大社見る世界遺産と関連遺産群

宗像大社見る世界遺産と関連遺産群


こんにちは、ワカマツです。

世界遺産となって以来、沖ノ島は一般の方の全面的な上陸禁止処置がとられてしまい、これから先は沖津宮(おきつぐう)を見ることはできなくなりました。

辺津宮(へつぐう)がある宗像市・福津市近辺では、関連遺産群の整備も進んでいるみたいなのでありがたいですね。

また、宗像大社の中も見どころが増えているみたいです。

今回は関連遺産も含めて、宗像大社の歴史と見どころを記していきます。

🔶世界遺産「宗像大社」

■宗像大社の概要と起源

宗像大社概要

宗像大社は、沖ノ島(沖津宮)、筑前大島(中津宮)、宗像市田島(辺津宮)総社の三社の総称です

現在では「辺津宮」を指す場合が多いです。

地図上で「辺津宮」から11km離れた「中津宮」、49km離れた「沖津宮」を線で結ぶと、その直線は145km離れた朝鮮半島釜山の方向につながります。

古代から大陸と半島の政治、経済、文化の海上路でした。

また、古くから海上・交通安全の神として信仰されて、現在では海上に限らず道、陸上、交通安全の神として信仰を集めています。

福岡県やその周辺では宗像大社のステッカーを貼った自動車が多数見受けられるほか、新車や中古車を購入した際に祈願殿にてお祓いを受ける人も非常に多いです。

ちなみに車に装着する交通安全のステッカーやお守りは、ここ宗像大社が発祥ですよ。

式内社(名神神社)で、旧社格は官幣大社、現在では別表神社。

日本各地にある7000以上の宗像神社、厳島神社、および宗像三女神の総本社です。

三社にそれぞれ以下の神を祀り、宗像三女神(宗像大神)と総称します。

  • 沖津宮(おきつぐう) : 田心姫神
  • 中津宮(なかつぐう) : 湍津姫神
  • 辺津宮(へつぐう) : 市杵島姫神

宗像大社の起源

『古事記』や『日本書紀』を読まれた方はご存知だとは思いますが、日本神話に起源をもつ神社です。

天照大神(アマテラスオオミカミ)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)の誓約(うけい)の際、天照大神が素戔嗚尊の剣を噛み砕き、プッと吹き出した破片から生まれたのが宗像三女神とされています。

彼女たちはアマテラスの神勅を奉じて、皇孫ニニギノミコトを見守り助けるため海北道中、玄界灘に浮かぶ筑紫宗像の島々に降り、この地を治めるようになったのが宗像大社の起源とします。

記紀に記載される「天から地に降りた神」はニニギノミコトとその天祖降臨以前に天降った宗像三女神だけです。これは記紀に記載される神名とその鎮座地が明確に記述されたものとしては最古のものだとされています。

 

 

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■宗像大社秋季大祭(田島放生会)

世界遺産宗像大社(辺津宮)」。

10月1日から3日までおこなわれる秋の大祭ということで10月3日に訪れました。

実はこの日に、お祭りをやっているということは全然知らずに到着。

駐車場に入るとやたら車が多いので”平日でもさすが世界遺産はすごい人出だな”と思い駐車場から境内に向かうと、まるで初詣での賑わいを見せていて、参道には露店もずらりと並び観光客の往来も多く驚きました。

天気も良く歩いていると少し汗ばむ陽気です。

秋季大祭(田島放生会)とは、10月1日から3日まで斎行される秋の大祭
秋季大祭の幕開けを飾る 「みあれ祭」から始まり、古式ゆかしい祭典が執り行われる「高宮神奈備祭」で幕を閉じます。

古くから「田島放生会(たじまほうじょうえ)」と呼ばれる例祭であり、「主基(すき)地方風俗舞」「流鏑馬(やぶさめ)神事」「浦安(うらやす)舞」「翁(おきな)舞」「悠久(ゆうきゅう)舞」などがそれぞれ奉奏され、境内は多くの露店で夜遅くまでに賑わいます。

「宗像大社」の大きな行事として一年を通して「春季大祭」・「夏越の大祓式・夏越祭」・「秋季大祭(田島放生会)」・「古式祭」・「年越の大祓式・除夜祭」があります。

世界遺産になってからは平日でも観光客が多く訪れるようになっています。


駐車場正面の大きな建屋が「祈願殿」です。

福岡県やその周辺では宗像大社のステッカーを貼った、またはお守りを付けた車を多く見かけると思います。

新車や中古車を購入し宗像大社に車を持ち込んで、祈願・お祓いをしてもらう場所がこの「祈願殿」になります。

交通安全のお守りやステッカーはこの宗像大社が発祥です。

駐車場から本殿までは約300メーターぐらいありますが、参道には露店が並び初詣でのような賑わいを見せていました。

参道に入るとすぐ左側にトイレと喫煙所があります。境内・駐車場はすべて禁煙です。

トイレは建て直し他ばかりなのできれいでした。

自動販売機はトイレの横に設置されていますが、「神門」の手前にも設置されています。

あと一ヶ所、「高宮」にありましたね。

「神門」をくぐり本殿前までくると催事はまだ行われておらず、「それでは境内を散策」と思い本殿前から右に行きます。

この本殿前にはお守りやステッカー等、また、おみくじが売っているので、ご購入したい方は本殿前か、もしくは祈願殿の中で購入することができます。

本殿から右に行くと、本殿を囲むように末社が並んでいます。けっこう壮観ですね、ここは宗像大社を紹介するときに観光雑誌によく載る場所です。

高宮参道」と書かれた門をくぐり突き当りを左に曲がると「高宮」に向かう参道が出てきます。

ここの参道はいい雰囲気が漂っていますよ。樹木がお生い茂り深閑とした空気が流れているのが感じられますよすね。

歩いていると心が安らいでくる感じです。この参道を200メーターぐらい歩くと分岐点が出てきます。

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■古代祭場「高宮」の神秘!

各分岐点には看板が設置されているので、迷うことなく見学ができます。

分岐点まで来ると「高宮」5分という看板が立っています。

この分岐点をまっすぐ登っていくと「高宮」に行くのてすが、ここからが大変でした。

“5分だからすぐそこだ”と軽い気持ちで入っていくと、急な坂と長い階段が次々と現れて、右足を痛めている私にとっては地獄でしたね。

結局5分でたどり着くはずが、途中休憩をはさみ15分かかってようやく「高宮」に到着しました。

健全者の方でも意外ときついのではないでしょうか。特に高齢者の方は要注意ですよ。

「高宮」は宗像三女神の降臨地と伝えられていて、沖ノ島と並び、我が国の祈りの原形を今に伝える全国でも数少ない古代祭場です。

やはりこういう場所はなぜか空気が違う。あくまでも神話の世界であるにも関わらずどんどん引き込まれていきますね。

「高宮」を見ていると日本における「神道」の強さがひしひしと感じてきます。無事参拝も済まし、また階段と坂を下りていきます。

分岐点まで下りてきたらさらに5分ほど休憩して次に向かいました。分岐点を右に曲がるとすぐに「第二宮(ていにぐう)」・「第三宮(ていさんぐう)」が右手に現れます。

「第二宮(ていにぐう)」には沖津宮(大島)の「田心姫神」、「第三宮(ていさんぐう)」には(沖ノ島)の「湍津姫神」をお祀りしています。

伊勢神宮の第60回式年遷宮(昭和48年)に際し、特別に下賜された別宮の古殿を移築再建したものであると書かれています。

沖ノ島は世界遺産に登録されて、一般の人は完全に行けなくなりましたが、大島に渡らなくてもここで両方とも参拝できるのでありがたいですね。

参拝を済まし、右に出て歩いてゆくと右手に第三駐車場が見えます。そこを左に曲がると「神宝館」が見えてきます。

宗像大社の資料・展示館ですね。世界遺産になる前はここを訪れる人は少なかったのですが、世界遺産になってからは、右肩上がりに来訪者が増えています。

「沖ノ島国宝展」と題して7月21日~11月30日まで特別展が開催されています。絶対に見れない沖ノ島の国宝遺産が展示されているので必見ですよ。

約8万点を収蔵展示しており、宗像三女神への信仰とその神を奉斎してきた宗像一族の歴史を紹介し、沖ノ島で発見された数々の神宝や文化財も常設展示されています。参拝に来た際は、是非、寄られてみてください。

宗像大社 神宝館拝観料:一般800円(600円)、高・大生500円(300円)、小・中生400円(200円)

※( )内は割引料金※20人以上の団体、満65歳以上(シルバー手帳等の年齢を証明できるものを提示)は割引料金。

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証を提示の方は、無料。(介護者の方の割引はありません)

開館時間    9:00~16:30(最終入館16:00)

休館日     年中無休

さて「神宝館」を出て本殿に戻っていきます。

これでぐるりと一周してきたわけですが、ゆっくり見て回ると2時間弱ぐらいで回れると思います。本殿に戻ると催事が始まっていましたね。

いや~すごい人出だ。写真を撮るのに苦労しました。

やはり巫女さんが踊る姿はシャーマン的要素があるのか、だんだんと引き込まれていきますね。この後もこの催事は続き、夕方には「高宮」で古式豊かにフィーレを向かえます。

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🔶世界遺産と関連遺産群

■新原・奴山古墳群

さて、「宗像大社」を出て福津市方面に向かいました。国道495号線に出て15分ほど走ると福津市に入り、左手山手側に関連遺産群である「新原・奴山(しんばる・ぬやま)」古墳群が見えてきます。

左折して入り込んでいきますが、看板が随時出ているので迷わないで行けます。

展望所の駐車場は砂利の駐車スペースになっています。

駐車場内には小さな案内所が設置されていて、案内人の方が一人います。丁寧に古墳を見ながら説明してくれます。

資料も無料で提供してくれるのでありがたい。お世話になりました。

展望所から一連の古墳群が一望できます。また高台にあるため大島も見えます。けっこういい景色ですよ。

トイレも新しくとても掃除が行き届いていてきれいでした。販売機も設置されています。もちろん駐車場は、無料で駐車できます。

この古墳群の周りには遊歩道も設置されていて、古墳を見ながら散策をすることもできます。一周40分ほどだそうです。

また、歩くのが嫌な方は田んぼ道に入り、車で古墳の横まで行っていいそうなので、その話を聞いてさっそく車で行ってみました。

世界遺産になる前に一度訪れていますが、その当時は展望台などはなく、看板もほとんど出ておらず、細い田んぼ道を探し回った記憶がありました。

古墳も半放置状態でどれが古墳なのかわからないぐらい草がぼうぼうに生えていましたね。

■宗像三女神と宗像氏の関係

沖ノ島の祭祀を担い、沖ノ島に宿る神に対する信仰を、宗像三女神信仰へと発展させた古代豪族宗像氏の古墳群です。

5世紀~6世紀にかけて当時の入海に面した高台に前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基の計41基が現存しています。

長期にわたる様ような規模や形態の古墳が集中して築かれていることが特徴で、台地上からは旧入海の田園とその向こうの玄界灘が見渡せ、海を意識してこの古墳が造られたことがわかります。

台地の中心部には、前方後円墳や大型の円墳が造られ、その周辺に中小の円墳が分布しています。

前方後円墳は大和政権とのつながりの強い有力者の墓であることを示すことから、王権のもとで朝鮮半島への航海や沖ノ島での祭祀を担うことによって勢力を拡大させた古代豪族宗像氏の性格をよく表す古墳群として世界遺産に登録されました。

この宗像氏については歴史の中でもあまり取り上げられない豪族ですが、この当時では、福岡をはじめ現在の下関方面まで勢力を拡大させた豪族であり、北部九州ではいくつもの部族の中核をなす存在であったみたいです。

福岡県遠賀郡遠賀町にも丸山古墳がありますが、前方後円墳と円墳の集まりで、ここも宗像氏にかかわる古墳群のひとつだとされています。

また遠賀川流域一帯で発見された「遠賀川式土器」も、宗像氏のはじまりではないかとされていますね。

🔶宗像大社と世界遺産まとめ

今回は「宗像大社」、そして「新原・奴山古墳群」を見てきました。世界遺産に登録されてからは宗像大社をはじめ、ほとんど放置されていた古墳群の整備も進み宗像市・福津市の観光化としての一躍を担って来ています。

特に世界遺産登録云々ではなく、歴史的価値があるものに対しては地域一体で保存整備に力を注いでほしいと思いますね。またその努力が実る日が必ずくるはずです。
今日は最後までお読みいただきありがとうございました。(SORA2018事務局)

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