【風疹】感染拡大中、ワクチン急務!

生活記事

今年の前半から流行しだした風疹、特に関東・東海地方を中心に拡大していきましたが、月を追うごとにさらに感染が拡大している。西日本でも確認されて、このままでいくと日本全国に拡大しそうです。

感染拡大の恐れ、「風疹」の猛威

国立感染症研究所は10月10日、今年初めから9月30日までに報告された風疹患者が計952人になったと発表しました。

93人だった昨年1年間の10倍超に達している。同日までの1週間の報告数は134人で、4週連続で100人を超えています。

という記事を10月の最初に書きましたが、それから2カ月ほどが経ち、さらに患者数は増えていることが分かりました。

国立感染症研究所の調べ(11月30日まで)によると、今年の全国の感染者数は2454人で、大阪府105人、兵庫県41人と、西日本へも広がりを見せる。と発表しています。

今年の9月末では、都道府県別で東京・千葉・神奈川という関東中心に感染拡大が目立っていましたが、どうも関西地方にもかなりの数で患者が増え続けているみたいです。

患者はやはり30~50代の男性が多く、ワクチンの接種歴がないか不明の人が大半であると報じています。

風疹の予防には2回のワクチン接種が有効とされていますが、この世代の男性の多くは定期接種の機会がなかったことが背景にあります。

厚生労働省は2019年度から、風疹の免疫の有無を調べる抗体検査について、30~50代の男性が無料で受けられるよう公費で補助する方針を決めました。

風疹の抗体検査は通常5000円程度の費用が掛かりますが、14年度からは妊娠を希望する女性と同居家族は無料で受けられるよう、国と自治体が半額ずつ補助しています。

この対象に30~50代の男性も加えることを決めました。

スポンサーリンク



「風疹」とは!?

ウイルス感染症の一種で、風疹ウイルスによる急性熱性ウイルス性発疹性疾患です。

発熱・発疹・リンパ節腫脹を特徴とします。

症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難で、春先から初夏にかけて流行する傾向があります。

風疹の感染経路

 

風疹の発症は風疹ウイルスへの感染が原因です。ウイルスは感染者の咽頭など上気道粘膜から排出される体液(くしゃみ・唾液)に含まれており次のような感染経路があります。

飛沫感染  患者の咳やくしゃみなど飛び散る飛沫に含まれるウイルスを吸い込む。

接触感染  ウイルスが付着した手で口や鼻に触れる。

風疹の伝染期間

(周囲へ感染させる期間)は発疹の出現する前後の1週間程度といわれています。

風疹の患者様は発疹が出現する前後1週間ほど風疹ウイルスを出しているということです。

風疹の感染力

 

風疹の免疫がない人の中に患者が1人いた場合、何人の人にうつすかを示す指標では、インフルエンザは1~3人であるのに対し、風疹は5~7人と言われています。
風疹ウイルスの伝染力は麻疹・水痘よりは弱いですが感染しても発症しないことがある(不顕性感染)ことから、知らないうちに他の人にうつしてしまう傾向があるみたいです。

小児では咽頭炎のみがみられたり、無症候性感染であることも多く、感染しても症状を現さない人が約15%も存在するといわれています。

風疹の発熱

 

初期症状(発疹の1 – 5日前)は微熱、頭痛、倦怠感、鼻水、せき、痛みのないバラ色の口蓋斑点(典型的な3症状である紅色斑丘疹、発熱、頸部リンパ節腫脹)

小児発症者の約25 – 50%に、38 – 39℃前後の発熱が3日間程度続く。成人発症者では、5日間程度の発熱。

風疹患者の約半数に見られる、麻疹のように高熱が続くことは少なく、微熱程度で終わることも多くあり、カタル症状を伴うが、麻疹に比して軽症であるとされています。感染しても症状が出ない場合もあるとのことです。

風疹の発疹

 

風疹ウイルスに感染から14~21日(2~3週間・平均16~18日)の潜伏期間の後、発熱とともに全身に淡い発疹が現れまます。多くの場合、発疹は紅く、小さく、皮膚面よりやや隆起しています。

一般的に、耳介後部周辺・顔面より始まり徐々に全身に広がり、通常3日程度で消失し、麻疹(はしか)のように発疹の跡が長く残ることはあまりないとされています。

一般に <三日ばしか> とも呼ばれています。色素沈着や落屑は通常は見られないが、発疹が強度の場合にはこれらを伴うこともあります。

顔、耳後部から、赤く癒合性のない点状の紅斑(発疹)が全身に広がり、多くは3 – 5日程度で消えます(20 – 25%は発疹が出現しない)。

スポンサーリンク



先天性風疹症候群

一番懸念される風疹

 

今、風疹が流行っている中で一番懸念されることがこれではないでしょうか。風疹に伴う最大の問題は、妊娠前半期の妊婦の初感染により風疹ウイルスに胎児にも感染し、先天異常を含む様々な症状を呈する「先天性風疹症候群」が高率に出現することです。

厚生労働省は10月2日、風疹の患者数が特に増加している埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知の5都県や、域内の保健所を設置する自治体などに対し、妊娠を希望する妊婦の家族らが積極的に抗体検査を受けるように周知を求める通知を出しました。

検査の結果、免疫力が低かった場合は予防接種を促すことも要請しています。

妊娠初期(妊娠20週頃まで)に風疹に対する免疫が不十分な妊婦の方が、風疹ウイルスに初感染すると90%の胎児に様々な影響を及ぼすとされています。

これにより胎児に起こる病態を先天性風疹症候群と呼びます。妊娠中の感染時期により重症度、症状の種類が様々です。

先天性風疹症候群の原因

先天性風疹症候群は風疹ウイルスによる急性感染症です。その病原体は、もちろん風疹ウイルスです。

胎児発生段階(胎生期)の初期(特に3 カ月以内)に胎児内に、ある量以上のウイルス増殖があれば 先天性風疹症候群を引き起すと考えられています。

先天性風疹症候群の予防

 

近年国内においてもその発生は減少傾向ですが、まれに見られる先天性風疹症候群予防のために、妊娠可能年齢およびそれ以前の女性に対するワクチン対策が重要で、なおかつ今以上に抗体検査またワクチン投与を断続的に促すのが有効とされています。

風疹ワクチンによる予防が最も重要かつ有効ですが、まず風疹の流行を抑制するために、妊娠前の女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが必要ですね。

風疹の抗体検査やワクチン接種は、先天性風疹症候群の予防をおこなう第一の目的です。感染した妊婦さんの多くは、「身近にかかった人がいませんでした」と言っています。

症状が出ないケースもあるので、生まれてくる赤ちゃんを守るためには、多くの人が風疹にかからないよう予防することが重要だと感じます。

風疹のまとめ

昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性は「特に注意」してほしい。今の流行で患者数が最も多い年代です。中学生のときに学校で集団接種が行われていましたが、対象はなぜか女子だけでした。

昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれの人は「男女とも要注意」。この年代は、男性、女性ともに中学生のときに風疹のワクチンを接種することになっていましたが、 学校での集団接種ではなく、個別に医療機関に出向いて受けることになっていました。

このため男性の接種率が低く、女性の接種率も下がっていたみたいです。 また接種する機会も1回だけだったため、接種していたとしても時間の経過とともに抗体が下がっている可能性があると指摘しています。

昭和62年10月月2日から平成2年4月1日生まれの人は「男女とも要注意」。男女ともに幼児期に1回接種する機会がありましたが、接種率が低く、受けていなかったり、1回だけの接種で時間の経過とともに抗体が下がっていたりする可能性があります。

スポンサーリンク



【風疹】感染拡大中、ワクチン急務!のまとめ

1回かかったから大丈夫」の思い込みは危険です。その記憶は「はしか」や「りんご病」可能性もあり、また、1回の予防接種で抗体ができないこともあります。

年月の経過で抗体が減少するケースもあり、妊娠希望の女性は2回の接種を心がけてほしいですね。

「自分は子どものころに風疹にかかった、またはワクチンの接種を受けた記憶があるので大丈夫」という意見をときどき聞きますが、ほんとうに大丈夫でしょうか。

ワクチン接種にはもちろん費用が掛かかります。一番いいのはすべて無料にして誰もが接種できるようにすればいいのだでしょうが、実際のところ予算がなく、ワクチンの数にも限りがあるとのこと。

企業にワクチンの増産を要請すれば、という意見もありますが、企業側もそう簡単にはできないのが現状です。
予防に対する知識は誰もが必要だと思うし、これが少しでも参考になればと思います。
決して他人ごとではない、自分の身を守ることは、周りの人も助けることになるのだから。
また、ご機会があればお寄りいただければ幸いです。今日は最後までお読みいただきありがとうございました。

※ブログ内の記事はこちらからどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました